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意外に知らない骨盤の構造。骨盤矯正で症状が良くならない理由

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骨盤の歪みは非常に気になりますよね。

歪みが気になる人のほとんどは、

体のどこかが痛いというお悩みを持たれているのではないでしょうか?

「骨盤は体の土台だから整えましょう」というのは良く耳にします。

皆さんは、骨盤矯正ってどんなイメージを持たれていますか?

一般的な解釈では、

骨盤の左右のズレをそろえることを骨盤矯正ということが多いと思います。

「脚の長さがそろった」とかですね。

もしあなたが、

何かしらの痛みをとりたい・痺れをとりたい

そんな想いで骨盤矯正を受けられていて、

改善していなければ、

それは骨盤の歪みが原因ではないかもしれません。

そもそも、

骨盤の構造を知らないで骨盤矯正を受けていませんか?

まずは、

骨盤の構造を理解しましょう。

■骨盤の構成

骨盤は体の土台といわれ、

歪むと様々な影響を体に及ぼすといわれています。

しかし、

背骨を直接支えているのは骨盤の中でも仙骨という骨です。

骨盤(こつばん)とは、

寛骨(こんこつ)・仙骨(せんこつ)・尾骨(びこつ)

3つの骨から構成されています。

皆さんが想像している骨盤とは、

寛骨のことを指していることが多いです。

これは多くの先生や指導者も勘違いしていることです。

■骨盤の歪みとは?

そもそも、

骨盤は左右対称ではありません。

骨盤は多少なりとも歪みがあるのが普通です。

骨盤の高さが左右で違うのが当然です。

ですから、

骨盤の高さをそろえる=痛み・痺れの解消

ということにはなりません。
※見た目を良くしたいなら話は別です。

実際、左右の骨盤の歪みを整えても痛みや痺れがとれないことなんてほとんどです。

■人間は左右非対称

人間の体は左右対象ではないことをまず覚えておきましょう。

(心臓はやや左より・膵臓は左にしかない・肝臓は右より・胃は左よりなど)

そもそも右利きの人が多いので重心も右に乗りやすいのが普通です。

右重心になるとどうなる?

骨盤は重心がかかっている方向に向くので左の骨盤は右に向きやすいということになります。

この時点で骨盤が左右均等ではありません。

■歪みをそろえれば痛みはとれる?

では歪みをそろえたとしましょう。

ベッド上での施術では確かに骨盤はそろえられたでしょう。

しかし、

帰ってからもその状態がキープできていると思っていませんか?

そもそも体を安定させることが苦手な人が、

骨盤矯正を受けてもその状態をキープすることはまず無理です。

なので、2.3日もすれば効果はなくなるのです。

歪みがとれたらそれで終わりではないです。

そもそも歪みが原因でもないパターンなんていくらでもあります。

歪みをそろえれば痛みや痺れがとれることにはなりません。

■まとめ

・体の土台は骨盤

・骨盤は寛骨(かんこつ)、仙骨(せんこつ)、尾骨(びこつ)の3つに分けられる

・仙骨が背骨の土台となっている

・骨盤は多少なり歪みがあるもの

・人間の体は左右対称ではない

・歪みをそろえても痛みや痺れがとれるわけではない

骨盤矯正が効果がないわけではなく、

症状や人によっては効果が出にくいのです。

腰痛の改善には骨盤矯正じゃないとダメなんてことはないです。

骨盤矯正を受ける前にこういったことも理解しておきましょう。